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コラム

衣替えで出した服が、なんだか臭う——収納の匂いが移った服を「もう一度洗う」、出す側の洗濯の話

2026年9月17日TAKUSEN編集部
衣替えで出した服が、なんだか臭う——収納の匂いが移った服を「もう一度洗う」、出す側の洗濯の話

衣替えの「しまう側」の話は、これまでに書いてきました。しまう前に洗う理由と、洗ったのに黄ばむ理由です。

今日は、その反対側。「出す側」の話です。

袖を通した瞬間に、気づく

クローゼットの奥から、秋物を出してくる。去年の秋に、ちゃんと洗ってしまったはずの服です。

袖を通す。そして、気づく。

——なんか、臭う。

汚れているわけではありません。シミもない。黄ばみもない。それでも、そのまま外に着ていく気にはなれない匂いがついています。

その匂いは、服のものではありません

半年間しまわれていた服には、収納の匂いが移っています。

  • 防虫剤
  • 押し入れの湿気
  • プラスチックケースの匂い
  • 隣にしまっていた別の服の匂い

どれも、洗い残しではなく、保管中に外から入ってきたものです。しまう前にどれだけ丁寧に洗っても、これは防げません。密閉すれば防虫剤の匂いが濃くなり、開けておけば湿気が入る。しまうという行為そのものが、匂いをつけます。

結局、着る前にもう一度洗う

だから、多くの家庭ではこうなります。

出した服を、着る前にもう一度洗う。

つまり衣替えとは、「しまう洗濯」と「出す洗濯」の、二回ぶんの作業なのだと、毎年この時期に思い出すことになります。

二回ぶんが、実際に何回転か

前提を置いて、数えてみます。

家族4人が、夏物をしまい、秋物を出すとします。しまう夏物が66点、出す秋物が同じくらいとして、洗濯機1回に8点入るなら、

点数洗濯機
しまう洗濯(夏物)66点約8回
出す洗濯(秋物)66点約8回
合計132点約16回

私は、むしろ控えめに見積もったつもりです。秋物は夏物より厚手で、1回に入る点数はもっと少ないはずです。

しまう側の8回転については、以前の記事で「週末が二度消える」と書きました。出す側を足すと、それが倍になります。 しかも、普段の洗濯は止まりません。

出す洗濯は、しまう洗濯より急ぎです

もうひとつ、出す側には厄介な点があります。

しまう洗濯は、「今週末でも来週末でもいい」と先延ばしできます。夏物は、しばらく着ないからです。

出す洗濯は、待ってくれません。 朝、急に冷え込んで、長袖が要る。出してみたら臭う。今日着たい。でも洗って乾かす時間はない。

しまう洗濯が「量」の問題だとすると、出す洗濯は「量と、時間切れ」の問題です。

衣替えを「入れ替えるだけ」にする

洗濯を外に出すと、この二回ぶんが丸ごと消えます。

夏物は、専用バッグに入れて玄関に出す。洗って、乾いて、たたまれて戻ってくるので、そのまましまえます。秋物も同じです。出してきたものを袋に入れて、洗われた状態で受け取る。

衣替えは、服を入れ替えるだけの作業になります。 洗濯機の前に立つ16回が、玄関に袋を出す2回に変わります。

「臭うから、もう一度洗わなきゃ」と思いながら、洗濯機の空きを待つ秋を、そろそろ終わりにしませんか。


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